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三菱地所 新丸の内ビルディングが満室で竣工 多拠点型ビル管理用通信システムなど導入

2007.04.23 11:08

 三菱地所(東京都千代田区)が開発を進めてきた「新丸の内ビルディング」が満室稼働で竣工した。オフィスゾーンは、日興シティグループ証券、インクス、モリソン・フォースター外国事務弁護士事務所、三菱UFJリース、JFEホールディングス、日本駐車場開発など19社が入居。地下1階から地上7階までの商業ゾーンは153店舗が集積し、4月27日にグランドオープンする。敷地面積は約1万で、建物は、地下4階地上38階塔屋1階、約198m、延床面積約19万5000㎡の規模。最新スペックの設備を導入し、環境への配慮も行なった。
 また、新たな取り組みとして、NTTドコモが開発した「多拠点型ビル管理用通信システム」を導入。丸ビル、大手町ビル、岸本ビルの4ビルにも順次導入し、運用を開始する。このシステムは、FOMA/無線LANディアル携帯電話「N902iL」を利用した無線IP音声通話システム「パッセージ・デュプレ」と、三菱地所が51%を出資している丸の内ダイレクトアクセスにより丸の内エリア内に構築された光ファイバーネットワークを結びつけるもの。FOMAの機能に加えて、導入したビル間で無線IP技術による通信が可能になり、災害時の緊急連絡手段として活用できる。今後、ビル管理業務における各種申請もWebアプリケーションで行う「作業届エキスパートシステム(仮称)」の開発を進めていく。




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