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<リノベーション事例>アーバンコーポレイション 築43年のオフィスビルを再活性化 一部の床を取り除いてメゾネット仕様に耐震、設備全面更新など大規模改修実施
2007.05.28 10:31
アーバンコーポレイション(広島市中区)は、SPCを通じて港区青山にてリバイタリゼーション(再活性化)を進めていた築43年のオフィスビル「アーバンBLD青山」が完成した。
このビルは、青山通りから神宮球場に向かう通りに面する東京都港区青山2-9-5に位置する。規模は、地上10階地下3階で、延床面積は1万2028・32㎡だ。
改修のポイントは、天井高の低さからくる圧迫感を緩和するために「一部の床を取り除く」ことでメゾネット形式の開放的な空間を創出するという手法を採っていること。さらに1、2階をオフィスから店舗にコンバージョンし、収益性の向上を図った。また、エレベータを1基増設することで動線を改善し、OAフロア対応、カードリーダー方式を採り入れたセキュリティや個別空調、トイレ・給湯室を中心とするアメニティの全面更新など、最新設備を導入。柱や耐震壁の増設により耐震性能を補強し、さらにアスベストを除去して安全性を確保している。他にも、喫煙室、自動販売機コーナーの設置、設備全面更新による省エネルギー性向上も行なった。
個性的なオフィス空間を提供することによって、新卒採用支援を手掛けるベンチャーオンラインの他、大手IT企業やメディア系企業などが入居。投資適格物件として十分な魅力を持つ物件に再生された。