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安田不動産 証券化事業の高配当で経常利益100億円突破 平成19年3月期決算
2007.06.04 17:49
安田不動産の平成19年3月期決算は、5期連続の増収増益を達成し、営業収益・営業利益・経常利益・当期純利益ともに過去最高を大幅に更新している。中でも経常利益は同社初となる100億円の大台を突破し、156・3%増の約122億円となった。営業収益は290億7800万円(28・1%増)。これによって自己資本は332億円に、自己資本比率は23%を超えるなど財務体質が大幅に改善している。
なお、業績を押し上げたのは不動産証券化事業、所有する不動産流動化商品の配当と、償還期を迎えた複数のファンドからの償還配当がいずれも高配当となり、前期比プラス55億8900万円となった。また賃貸事業でも、前期に竣工を迎えた大型再開発ビルの「トルナーレ日本橋浜町」のオフィス棟が引き続き満室であり、当期から通期稼働したことや、好調なビル市況の影響もあり、前期比プラス12億6500万円となっている。
来期の見通しは、今期不動産流動化商品運用収益の大幅増という特殊事情の反動を受け、減益を見込んでいる。