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UR都市機構 晴海三丁目に7棟のビルを開発 1200億円で住宅・業務・宿舎など整備

2007.06.11 17:32

 UR都市機構の晴海三丁目西地区第一種市街地再開発事業が進行中だ。
「このプロジェクトは、『晴海をよくする会』の会員である当機構が、平成12年に地元協議会と中央区から事業依頼を受けて推進しているものです」(業務第2ユニット市街地整備第2チームチームリーダー渡辺茂氏)
 施行区域は約4・2haで、A街区3棟の高層タワー住宅棟は、地上53階建て、高さ約180mとなる。また、B街区に32階建ての住宅棟、C街区には東京都の宿泊施設(海員会館が移転)となるC1棟と11階建て業務棟のC2棟、D街区にも11階建ての業務棟を建設する予定。総事業費は1200億円、新設される住宅は2500戸である。
 現在B街区・D街区には、東京都の所有地に建つ総戸数220戸の賃貸住宅と、区分所有住宅で128世帯が居住するキャナル晴海が建っている。前者は昭和47年竣工、後者は昭和42年竣工といずれも古く、今回の再開発事業は2棟の建て替えに伴うものだ。権利者数は土地所有者169人、借家権者247人、借地権者1人の合計417人である。
 先に竣工するA1棟に2棟の集合住宅から権利者が移った後、既存建築物の解体作業に入る。工事着工は平成22年度、平成25年に竣工の予定だ。
 A1棟の工事は昨年9月に着工しており、平成21年11月〜12月に竣工。権利者分と、都市機構による賃貸住宅になる。住宅の間取りは1LDKから3LDKで、単身者向けからファミリー向けまでをそろえる。
 「現在、今年3月に公募したA2棟・A3棟・C2棟の特定建築者が内定しています。承認を経て秋には発表することになっています」(渡辺氏)
 敷地は朝潮運河に面しており、敷地を5m沖出しして水辺にプロムナードを整備する。建築物に商業施設を誘致する予定はないが、住宅棟にはミニスーパーなどが入居する計画だ。




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