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新事業戦略 ロジコム 日本橋にオフィスビルを開発 都心部の賃貸不動産事業参入 不動産流動化事業拡大も視野
2007.06.11 17:32
ロジコム(東京都東大和市)は、中央区日本橋本町1丁目において173・89㎡の土地を取得する。売主は不動産業を営む上毛(群馬県前橋市)で、取得価格は11億5800万円。現在は更地の状態だが、同社は都心部への初進出として、賃貸オフィスビルの建設を検討している。竣工時期などは未定だ。
「安定性と利益が見込めれば、関東圏内での物件数拡大は視野に入れております」(執行役員取締役管理部ゼネラルマネージャー涌井弘行氏)
同社は平成4年、本荘(現エステート開発)より転貸部門の営業譲渡を受け、主に地元の不動産オーナーとの契約によるサブリース事業を軸に、事業用不動産賃貸事業を手掛けてきた。物件は倉庫や商業施設がメインだが、4年前よりウィークリーマンションも扱う。
「当社の売上は95%がサブリース事業によるものですが、今後は人脈やノウハウを活かし、物件を開発の上で売却するなどの流動化事業も手掛けていく考えです」
なお直近の大型プロジェクトは、木更津市で新日本製鉄が進めている平成20年春開業予定の複合商業施設開発への参画である。
昨年7月には、23区内での情報活動拠点として麹町にオフィスを新設した。今年4月には新社長に本荘良一氏が就任、社内再編成も終え、事業拡大を図っている。