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東京都 今後10年間で1000haの緑を創出 皇居と同じ大きさの緑の島街路樹整備や建物緑化で実現
2007.06.11 17:24
東京都は、緑あふれる東京の再生を目指して、今後取り組んでいく「緑施策」の基本的な考え方、方向性などを示した「緑の東京10年プロジェクト」基本方針を策定した。
方針では、環状2号線を推進地区として取り組みを進めている緑の拠点を街路樹で結ぶ「グリーンロード・ネットワーク」を形成。今後4年間で、中央防波堤内側処分場で整備していく皇居と同じ大きさの緑の島「海の森」や、各所の都立、区市町立公園の新規開園などで新たに180ha以上の緑化を進めていく。
他にも、無電柱化の推進などにより、今後4年で70万本の街路樹を整備し、平成27年には100万本に倍増させる。他にも都が所有する事務所・学校・病院などの敷地、屋上、壁面、駐車場などあらゆる隙間を率先して緑化、民間事業者の先進的・モデル的な取組の公表、緑化の先進技術の紹介、受発注のマッチングイベントの実施などを通じ、民間事業者の自主的な取組を促進していく。緑化への機運を高め、行動を促す「緑のムーブメント」を東京全体で展開していくことを想定している。
なお、財源の一部として今年秋に新たな緑の募金を創設し、都民や企業など多くの主体の参加を得て、その民間資金を最大限活用。募金者氏名のプレート記載、募金協力企業紹介などメリットを取り入れたものとする。こうした取り組みで、新たにサッカー場1500面に相当する1000haの緑を創出していく。