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新会社設立 三菱UFJ証券/キャップマークジャパン 共同でコンデュイット型CMBSビジネスに参入 5〜20億円規模のノンリコース・ローンを予定
2007.07.02 15:47
三菱UFJ証券(東京都千代田区)とキャップマークジャパン(東京都港区)は、ジョイントベンチャーの「クリスタル・キャピタル」を設立し、コンデュイット型CMBS(商業用モーゲージ証券)ビジネスに参入する。コンデュイット型とは、複数のローンをプールして一定期間積み上げた後に、証券化で売却していくビジネスのこと。
クリスタル・キャピタルは、不動産を担保とするノンリコース・ローンのオリジネーション(融資実行)を主業務とし、国内外の投資家向けにコンデュイット型CMBSを発行する。三菱UFJ証券は、顧客網を活用して案件の掘り起こしおよびアレンジ、組成したCMBSの投資家への販売を行い、キャップマークはローン担保不動産の評価およびデューデリジェンスを担当する。またローンのサービシング業務はキャップマークグループの関連会社プレミア債権回収が行なう。ノンリコース・ローンの規模は1件あたり5億円から20億円を予定。担保物件としては国内各都市に所在する好立地のオフィス、住居、商業施設が対象だ。
キャップマーク・アジア・オペレーションのドーソン・スティーブン・リン社長兼CEOは「日本の大手証券会社とともに事業を展開できることを光栄に思います。クリスタル・キャピタルの設立によってキャップマークの日本市場へのコミットメントがさらに明確になり、当社の融資・証券化業務がさらに強化されるでしょう」と、心境を語っている。