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<海外不動産最新事情>ハンブルク編 50億ユーロを投じて155haの街を開発 富裕層多く商業施設開発も盛ん

2007.07.02 15:44

 ドイツの主要都市であるハンブルクでは、「ハーフェンシティ」と銘打たれた市街地を40%拡張するという、欧州最大規模の都市開発プロジェクトが進んでいる。
 2020年には、50億ユーロを投じて港町の中心地155haのエリアに、住居5500戸、4万人の新規職場が創設される。また、世界の関心を引き付けている文化プロジェクトのコンサートホール「エルベフィルハーモニー」は、かつてのカカオ倉庫をコンサートホールに改修するもの。今年の4月にプロジェクトがスタートした。曲面ガラス張りのファサード、大波を思わせる屋根などの斬新なフォルムは、スイスの建築家ヘルツォーク&ド・ムーロン設計の手によるもの。総工費は2億4100万ユーロと見積もられているそうだ。
 また、住民1万人の内10人は大富豪と、欧州一の富豪密度を誇るこの街には、ルイヴィトンやシャネルなど高級ブランドの進出も盛んだ。昨年秋に完成した「ヨーロッパ・パサージュ」(約110店舗入居)をはじめ、ゲンゼマルクト広場で、ショッピングセンター「オペラホーフ」の建設が始まっているなど、都市の活性化が進んでいる。




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