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<注目企業>コマーシャル・アールイー 物流などのPMが好調受託面積35・5万坪に 全国に構築したネットワークが強みに
2007.07.16 14:20
コマーシャル・アールイー(東京都中央区)は、物流施設を中心としたプロパティマネジメント(PM)を展開しており、受託件数は今年5月末時点で約760棟、面積にして約35万5000坪に達した。このうち、主力である倉庫・物流施設の割合は約23万坪となっている。
倉庫・物流施設のPMは、オフィスビルなどとは違い、稼働率はゼロか100だ。そのためリーシング力が問われる。同社は独自のリーシングチームを有する他、近畿圏に強いビルバンク(大阪市中央区)と、関東圏に強く、グループ内に物流会社も有する天幸総建(神奈川県厚木市)と連携し、より効率的なテナント確保を実現しているという。
なお、PMを行う倉庫・物流施設の平均坪数は約1500坪であり、全国に約700棟を有する。
常務取締役の亀山忠秀PM事業本部長は「当社は事業所を全国7ヵ所に有し、また、提携する企業との間でネットワークを構築しています。広範囲に及ぶ物流施設において、何か問題が生じた場合にもすぐ現地に駆けつけられます。競合する事業者が少ないのも、物流施設におけるPMノウハウを持たないということの他に、ネットワークを構築するのが簡単ではないからでしょう」と語る。
物流施設をポートフォリオに加えるファンドは増加しており、来年3月までに物流施設を含めたPM受託管理面積を約38万坪まで拡大することを目指す。