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名古屋経済の中心「伊勢町」に位置 ブランド路面店と証券会社が入居
2007.08.27 10:58
平和不動産(東京都中央区)が開発を手掛けた「名古屋証券取引所ビル」が、8月23日に竣工した。
「名古屋証券取引所ビル」は、名古屋経済の中心地である伊勢町エリア(名古屋市中区栄)のほぼ中央に位置している。同社は「伊勢町活性化」を目的に、継続して開発事業を手掛けており、同ビルは「名古屋平和ビル」(平成16年3月竣工)に続く2件目の開発事業となる。また今年5月には、同エリアにおける「名古屋証券ビル」「名古屋証券会館」2棟の「(仮称)名古屋市栄平和ビル」への建て替え事業計画も発表されている。
地上7階塔屋1階建て、最高高さ30・85m、敷地面積803・71㎡、延床面積4828・90㎡の規模の複合ビルで、伊勢町活性化のシンボルとすべく、花崗岩による縦ラインを強調した重厚感あふれるデザインの外観とした。
オフィスフロアとなる3階〜7階の基準階面積は約150坪で、天井高は2800㎜である。その他、ITインフラ対応の設備仕様、セキュリティシステム、制震ダンパーによる耐震性能を備えている。
オフィステナントとして、5〜7階に名古屋証券取引所、4階に中部証券金融、3階に日本証券業協会名古屋地区協会および名証取引参加者協会が入居する。
また1・2階の店舗部分には、イタリアのメンズラグジュアリーブランドであるエルメネジルドゼニアが、名古屋地区では初の路面店として入居し、今月25日にオープンした。周辺エリアには近年、多数のブランドショップが路面店を出店しており、回遊性が高まっている。