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ティーケーピー ビル9フロアで貸会議室を運営 利用客のリピーター率5割を超す
2007.09.03 10:23
ティーケーピー(東京都中央区)は「TKP田町ビジネスセンター」の大幅増床を行った。
「TKP田町ビジネスセンター」はJR「田町」駅より徒歩2分の距離に立地する地上11階建ての「三田中央ビル」内9フロア、延床面積2508・76㎡において、全17の会議室を備える。
来年3月の取り壊しが予定されている同ビルで、今年4月、試験的に3フロアの営業から始まった。当初より稼働率は高く、8月に6フロアを増床した。場所柄、監査法人の短期利用も多い。
当初はペンシルビルの空室利用から始まった、同社の貸会議室ビジネス。ITツールを活用した集客も功を奏し、現在全国に150超の貸会議室を直営運営している。会議室の集合体「ビジネスセンター」の運営も増えた。
「センターではとりわけ、常駐スタッフによる当日の案内や荷物の受け取りなど、ソフト面でのアフターフォローに注力しております。リピーターを増やすことが重要と考えます」(代表取締役社長河野貴輝氏)
同社の会議室は、オーナーからの運営受託で収益を折半するケース、賃貸契約、定期借地権を締結するケースが3分の1ずつほどだ。また建て壊しが決定しているビルが3分の1ほどを占める。
「いわゆる『虫食い』空室や地下フロアの空室なども活用できます。ただし、利用客の利便性を考慮し、都内の主要駅から徒歩5分以内の物件に限っています」
今年8月には福岡県内のホテルに「博多シティセンター」を開業するなど、地方への事業展開を進めている。また大手予備校や公共施設からの運営受託も予定している。