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<新技術研究>不動産取引情報リアルタイムで表示 流通業界が求めるツールを整備
2007.09.10 17:24
平成19年2月より、早稲田大学大学院ファイナンス研究科とチームラボ(東京都文京区)は、ウェブ上で不動産情報検索サイト「いえーい」の一般公開を行なっている。
このシステムは、ウェブ上に広く公開されている不動産(住宅)情報をデータベースとして蓄積して整理し、インデックスとして公開するもの。企画・運営は同研究科川口研究室、検索エンジン開発はチームラボが行っており、システムを独自で構築している。
現在ウェブ上で公開されている不動産取り引きの相場、業者が取り扱う物件全体、そして現在ユーザーが何を検索しているのかといった動きをリアルタイムで提供、情報化社会の中で不動産経営、流通、売買という切り口をもって新たな試みを目指す。現在、インターネットを介して物件情報を調べる流れが主流となっている。この研究は、不動産流通の構造が変化していく中で、必要とされるであろうインフラの整備という意味をこめるものでもある。
「欧米では不動産のインデックス情報はフリーとなっており、その点で日本は遅れをとっていますので、時代と技術の変化を正しく捉え、ビジネスを行っていくツールの技術的研究の位置づけとしています」(川口氏)