週刊ビル経営・今週の注目記事

毎週月曜日更新

<注目の製品>エコテクノロジー 次世代型節水装置JETシリーズ 削減水道料から35%徴収の料金システム 初期投資不要、節水効果を確認後に導入

2007.09.10 17:19

 環境コンサルティングを行うエコ・テクノロジー(横浜市中区)は、外気を混入させることで節水する事が可能な、次世代型の装置「JETシリーズ」を開発。商業ビル施設など大量の水を使用する施設に、経費削減のための業務用節水商品として販売を始めた。
 この節水装置はシャワー用と手洗い用があり、シャワー用はヘッドとホースのつなぎ目に、手洗い用は蛇口の先端に取り付けるのみで、面倒な工事は一切必要ない。これまでの節水装置は節水コマによるものが多く、このコマは穴の大きさを小さくして節水させるため、設置すると水の勢いが低下してしまっていた。同社の装置はオリジナル構造により、空気中の外気を細かな気泡として大量に取り込み加圧する事で勢いを増幅するため、設置しても従来と変わらない使用感が実現できる。例えば部屋数100室の施設の場合、従来の水道料金の10〜20%節約する事が可能だ。
 また、注目したいのはこの装置の機能のみならず、導入に際しての料金もユニークなシステムを採用している点だ。これまでの節水商品は、装置の買取りによるもので、ビルテナントなど大量に設置する必要がある施設では、莫大な初期投資が必要であった。同社では、従来の水道料金からシステム導入後の水道料金を差し引いた削減水道料金から、35%を徴収する完全報酬型の料金システムをとっている。つまり導入先は、実質削減料金の65%が削減利益になるが、初期投資や持ち出しなどは一切なく、節水効果がみられなければ料金も徴収されない。また、報酬料は3年毎の更新となり、導入後4年目以降最高20%まで縮小できる。
 導入に際しては、節水が可能か簡易調査をした後、最大一ヶ月効果測定をし、実際の効果を確認してから導入する。効果が出ない場合、同社では導入提案は行わない。導入後は、毎年点検を行うアフターフォロー体制も整えてあり、契約期間中はメンテナンスフリーサービスを提供していく。

PAGE TOPへ