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<新事業戦略>マシュマシュ 領収書送るだけで毎月の経理業務から解放 10月から月1万5000円で小規模法人の記帳代行も
2007.09.17 17:20
マシュマシュ(東京都墨田区)は、「すみだ確定申告センター」の記帳代行サービスを、不動産業を営む個人事業者向けにも拡大してサービス展開を開始した。
青色申告特別控除10万円に対応した記帳代行サービスを月5500円の定額制で提供するもので、発注者から領収書を着払いで受け取り、毎月の帳簿のお届け、領収書の整理貼り付け、決算書(収支内訳書)作成、確定申告時の決算資料の作成、年末調整や医療費控除、経理節税のメール相談などを行う。書類送付の送料は同社が負担する。基本料金に1000円プラスすれば、オプションで事業的規模(青色申告65万控除希望)にも対応できるようになる。
毎年新バージョンが発売される会計ソフト購入費、最新機能へ対応するための勉強時間、税務知識や帳簿整理、節税に長けた自分専用の経理事務作業スタッフの人件費を総合すると大きな経費となるが、同サービスは月5500円で同じ内容のサービスを提供する。記帳代行は全て社内で担当制をとり行うため、情報漏えいの心配もない。確定申告時には収支バランスをとるために、接待費やタクシーで支出を増やす人もいるが、それよりもより良い経費管理が可能となるように、収支バランスや節税のコンサルタント等も行う。
「新しく事業展開をするにあたり不動産経営をされる方が多く、これまで水面下で不動産業を営む方へもサービスを提供してきました。ただ、お問合せ件数も増えており、この度一般公開に踏み切りました」(代表本堂友樹氏)
10月1日からは、5000万円以下の小規模法人を対象に、法人版記帳代行サービスも開始する予定だ。年18万円(月1万5000円)で、社員の年末調整や社会保険等を含め経理業務を受注する。社員を雇用、もしくは会計事務所に外注すると100万〜200万円のコストがかかる従来のやり方と比較すると破格の価格だ。
「会社を経営する立場で見た場合、自分だったら頼むという料金に設定しました。記帳代行サービスも破格の価格設定なので、『本当に大丈夫ですか』というお問合せもあるほどです。経理を社員として雇用することが慣習になっていますが、外注してコストダウンすることもご提案できることと思います」(本堂氏)