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松下電工 使用済み蛍光灯リサイクルで環境負荷低減 蛍光灯から蛍光灯への再生実現

2007.11.19 13:37

 松下電工(大阪府門真市)は平成14年から開始している「あかり安心サービス」において、回収される使用済み蛍光灯の一部を新たに生産する直管蛍光灯への再利用に成功。これに伴い、平成19年11月1日から「あかり安心サービス専用蛍光灯」として提供している。
 従来、「あかり安心サービス」で回収した使用済み蛍光灯は中間処理会社で適正処理し、ガラス部分ではグラスウールや軽量骨材、タイルなどに再利用されてきた経緯がある。今回の再利用成功により使用済み蛍光灯を新しい蛍光灯ガラスに再利用する、より明確な資源循環型社会への貢献に歩みを進めた格好だ。
 蛍光灯ガラス再利用の主な特長として、蛍光灯から蛍光灯へという進化したリサイクルを実現している点に加え、使用済みランプの処理状況をインターネット場で追跡確認ができるという処理状況追跡管理システムを採用。リサイクル品質を向上している。さらに厳格な運用ルールに基づき、破砕の無い状態で蛍光灯を回収し品質を確保している。
 契約法人側にとっても使用済み蛍光灯の適法処理が徹底するほか、リサイクルによって排出者責任が生じないといったメリットがある。
 同社では今後、再生ガラス利用蛍光灯を「あかり安心サービス専用直管蛍光灯」とし、「あかり安心サービス」の事業価値をさらに高め平成22年には2000法人・1万事業所の契約達成を目指す。




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