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<現場の声>ファーストロジック 銀行査定厳格化の影響 今後は自己資金力高い会社の買い場に

2008.03.17 14:30

 不動産投資サイトを運営するファーストロジック(東京都港区)の代表取締役、坂口直大氏は「去年の夏頃から風向きが変わりました」と語る。現場の声を聞いた。
 「銀行の物件査定が厳しくなっています。これまでキャピタルゲインを得るために購買意欲が旺盛だった不動産ファンド会社も物件購入が難しくなり、必然的に物件価格は下落し利回りは上がってきます。不動産仲介業者も、これまで物件を買いたいという人に提供する売買物件が不足している状態でしたが、ここにきて逆転しています。物件は多く出てきたものの、売却先が見つからないため叩き売りになってしまう。投資家にとっては、投資案件が豊富に出てきたので追い風ですが、銀行からの借り入れはやや難しくなっています。これからしばらくの間、自己資金が豊富な会社の買い場となってくるでしょう」
 業者によっては、昨年の高値買いを処理しきれずにいるケースもある。市況を注視すべき時期といえる。




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