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<新会社に聞く>リンクアセットマネジメント 不動産市場が大きく変化する中でのビジネスチャンス オーナーの資産を最適化する手助け
2008.05.05 11:14
平成19年10月に設立したアセット・マネジメント会社、リンクアセットマネジメント(東京都千代田区)代表取締役の大杉卓弥氏に、今後の事業戦略を聞いた。
「旧来は土地や建物といった現物を”所有”していました。そして管理をオーナーが直接管理会社やビルメンテナンス会社に任せていた。これまでの国内不動産ビジネスは、オーナーと管理会社の間が空白で、それを埋める存在がアセット・マネジメント。不動産も投資対象とする流れが大きくなり、それゆえ不動産には以前以上にキャッシュフローと遵法性が求められています。ここが不動産の価値の源となるのですが、資産を旧来のスキームでしか扱えない方も多くいらっしゃいます。そこで当社のようなアセット・マネジメント会社が資産を最適化していきます」(大杉氏)
同社の顧客対象は不動産会社以外の事業会社、またはノンプロの個人相手など。アセット・マネジメントは、国内不動産市場において日が浅いビジネスである。だからこそ、ビジネスチャンスがあるのだと、大杉氏は言う。
「これまでは空室があっても、放っておけばテナントがついたビルが多くあったと思います。しかし、いざ売却するとなった時、遵法性の問題により思った価格で売却できないかもしれない。また、その前に、保有不動産をオーナーがどう捉えているのかということから一緒に考えていくことも必要です。我々はオーナーがやりたいことを実現する、最適化するお手伝いをしていきます」