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相互住宅 開業から半年経過、高稼働を維持 女性客に配慮したビジネスホテル運営
2008.05.05 11:04
相互住宅(東京都品川区)所有のビジネスホテル「ホテルコンソレイユ芝・東京」が、先月10日、開業から丁度半年を迎えた。同ホテルの特徴は、女性客にも利用しやすい環境を整えた事。内装を明るい雰囲気にまとめ、デザインもシンプルさを求めた。
同社によると、従来のビジネスホテルは男性をターゲットにしており、増加する女性ワーカーのニーズを必ずしも満たしてはいなかった。そこに着目し、開発されたのがこのホテルだ。
例えば非接触キーがなければ、客室階に行けなくするなど、一般のビジネスホテルよりもセキュリティーを強化して利用客の安全を守る。客室は全105室でシングルルームがその内94室。さらにその内6室にはマッサージチェアーが備え付けられている。
他にも、細やかな工夫がなされている。例えば全室VOD(ビデオオンデマンド)が完備されており、このホテルでも廊下にカード販売機を設置しているが、美観を損ねないよう、専用設計にて壁に埋め込まれるような形で設置されている。
時計も部屋の内装に合わせ、木目調のアナログ時計を設置。ベッドのヘッドボードに埋め込むデジタル式は避けた。
開業以来高稼働率を維持しているとの事だが、宿泊客からは、建物や部屋の造りをはじめフロントスタッフの応対やアメニティグッズ等に対する高い評価を得ており、リピーター客が着実に増え、ワンランク上のビジネスホテルとして好スタートを切っている。