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相模原市 相模総合補給廠の一部返還予定地を核とし南北市街地連携強化とにぎわい向上はかる
2008.05.12 10:25
神奈川県相模原市は、「相模原駅周辺地区まちづくり構想〜さがみはら新都心整備構想」をまとめ、一般に公表した。
構想エリアはJR「相模原」駅周辺の約660ha。相模総合補給廠の一部返還予定地15haを核とした、相模原市の表玄関にふさわしい「相模原」駅周辺地区のまちづくり構想である。
現状として、同市の人口は増加傾向にあるが、地区の商店街の店舗数が減少しており、市全体の商品販売額も減少傾向にある。地理的にも、JR横浜線や相模総合補給廠によって南北市街地を分断されているため、にぎわいや活力の向上と南北市街地の連携強化をはかることが、まちづくりの課題とされている。
構想エリア内でJR「相模原」駅に最も近い、一部返還予定地には、国際交流・文化交流機能を持つ施設や都市型住宅などの複合拠点ゾーン、また商業・業務施設などを開発する。また新駅と一体となった地下街の形成や、線路を挟み南北を接続するデッキの整備なども行う。一部返還予定地に隣接する35haは、同市と在日米軍の共同使用区域となり、散策や憩い、レクリエーション等のスペースとして利用する芝生広場、また、災害時用の防災広場として活用する計画である。