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東急不動産 J-REIT 全法人の調査分析結果発表 総資産規模は依然として拡大傾向

2008.05.19 17:16

 東急不動産(東京都渋谷区)は、上場する全ての投資法人の個別物件情報を四半期ごとに調査・分析する「TOREIT四半期報告」をこのほど発表した。
この発表によると、JREITの総資産規模は拡大基調が続いており、資産規模が取得金額ベースで初めて7兆円を超え、鑑定評価額ベースでも8兆円を超えるなど、いずれも拡大の実績が出ている。
 一方、物件取得時の鑑定キャップレートに目を向けると、今回の調査・分析の前期に当たる10〜12月期が上昇だったのに対して反転し、0・2ポイント低下という結果だった。このデータは、物件取得額が上昇傾向にあることを示している。
 また、運用実績に基づく運用時NOI利回りは、平成18年の12月以降ほぼ横ばいで推移していたのが、1年ぶりに0・1ポイント低下となった。その他のデータを見ると、賃料水準は坪当たり月額1万4260円、稼働率は96・7%、経費率が25・2%で期末総額指数は1㎡あたり2713・75円となっている。
 エリアごとのデータを見ると、賃料水準は各エリアともに横ばい傾向、稼働率は地方をはじめとして上昇傾向にある。




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