週刊ビル経営・今週の注目記事
毎週月曜日更新
大成建設 国内初の既存超高層ビル耐震工事長周期・長時間震動の対策として 対策工事を実施することで被害額を低減
2008.07.28 17:35
大成建設(東京都新宿区)は、国内初となる既存超高層ビルの長周期・長時間震動への対策として、新宿センタービルの耐震バリューアップ工事を受注したことを発表した。新宿センタービルの概要は下記の通りである。
同ビルのオーナー会社が入居テナント企業の事業継続(BCP)の観点から、長周期・長時間地震動に対しての影響を減らすために、耐震バリューアップを行うことを決定したものであり、大成建設が保有する長周期・長時間地震動対策構法(TRespo構法)を展開することにより、建物の層間変形角を耐震性のクライテリアである1/100以下に抑え、揺れ時間も短くすることができる。予め対策工事を実施することで、被害額低減を図ることができるのである。
工事内容は制震ダンパー設置工事で、対策工期予定は平成20年内着工(約10カ月)としている。耐震工事に当たっては、着工までにそれぞれの入居テナントと十分な打ち合わせをしながら進めていくとしている。
<新宿センタービル概要>
所有者:明治安田生命保険、東京建物、新宿センタービル特定目的会社、日本プライムリアルティ投資法人
所在地:東京都新宿区西新宿1-25-1
竣工:昭和54年
階数:地上54階地下5階(高さ216m)
延床面積:18万3064㎡