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ランドピア オーナーの導入リスク低減する新サービス開始 需要増に対応するためトランクルーム事業拡大
2008.08.04 17:07
ランドピア(東京都中央区)では、中核事業の一つであるトランクルーム事業で、オーナーのリスク低減を目的とした新しいシステムを検討している。代表取締役の吉田篤司氏が本紙の取材で明らかにした。
同社ではこれまでも、マーケティングや販促ツールなどの各種サポートを用意し、トランクルームを導入する不動産オーナーの経営リスク軽減に努めてきた。今回検討しているのは、導入時のリスク低減との事だ。
「今後トランクルームの需要は増えると見込んでいます。しかしノウハウがないオーナーにとっては、不安もあり導入の敷居は高い。そこで当社では、導入コストを負担し、借り手を見つけ、収益を確保した時点でオーナーに引き渡す事を考えています。つまり無料トライアルの期間を設けるという事です。現時点では、当社の拠点がある東京、大阪でこのサービス実施を検討中です」(吉田氏)
フリーレントの期間を提供してもらうなどすれば、このシステムは実現可能だという。もちろん、最終的にはオーナーに引き渡す事が目的なので、周辺のマーケティングや物件の規模、立地などを同社が精査し、諸条件を満たした場合にのみ適用される。
同社では来年3月までに約30カ所、今後3年間で100カ所の設置を目標にしており、今回の新システムで弾みをつけたい考えだ。