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森ビル 世界最高層の上海環球金融中心が開業 474mの展望台筆頭にテナントが順次入居開始

2008.09.01 11:39

 森ビル(東京都港区)が中国上海市浦東新区陸家嘴地区に開発している世界最高層を誇る複合ビルプロジェクト「上海環球金融中心」が、本格開業を迎えた。
 上海環球金融中心は地上101階地下3階建て、高さ492mの8月末時点で世界最高層を誇るビルである。敷地面積3万に対し、延床面積は38万1600㎡。特徴的な形状は中国古来の宇宙観である天円地方の概念を表すとともに、ビルが受ける風圧を和らげる効果も担っている。
 建設にあたっては森ビルをはじめとして、建築施工を担当した中国建築工程総公司・上海建工総公司連合体、設計デザインを担当した米国KPF社・LERA社及び上海現代建築設計有限公司、華東建築設計研究院有限公司らの技術とノウハウが結集されており、森ビルが掲げる「新時代の金融センター」にふさわしいビルとなっている。
 上海環球金融中心は国際的な金融センターとしての機能に加え、グローバル企業が入居する最新鋭のオフィスと、国際 会議に対応するフォーラム施設、メディアセンター、商業施設、さらには高い水準のサービスを提供するパークハイアットホテルなども入居する。さらに、このビルを象徴する世界一の高さを誇る474mの展望台も8月30日にオープンしており、上海環球金融中心の船出を華々しく飾っている。
 オフィステナントは6月から一部入居を開始しており、今回の本格開業で順次各企業が入居を進める。




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