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新川二丁目地区第一種市街地再開発 内田洋行の子会社が建費一部負担で建替え 耐震偽装発覚から隣地含む再開発へ
2008.11.17 17:03
東京都は11月14日、新川二丁目地区第一種市街地再開発事業の施工認可を行い、同内容を発表した。施工者は内田洋行の100%子会社アールディー。地区面積は約0・2haで、総事業費は約53億円。地上21階地下1階、延床面積約9850㎡の住宅兼事務所ビルを開発する。
同事業は、構造計算書の偽装により建設されたマンション「グランドステージ茅場町(以下・GS茅場町)」と隣接敷地とを一体的に有効活用を図り、共同建て替えを行うもの。これにより、安全で安心して暮らし、働ける環境を形成し、地域の都市環境の向上に寄与する狙い。
GS茅場町は構造計算書偽装が発覚し、GS茅場町管理組合は建て替えの必要性に迫られていた。平成19年6月、内田洋行の向井眞一社長は「GS茅場町が倒壊した場合、従業員や近隣住民に被害がおよぶ可能性があるため、中央区の提案に合意した」と話し、同マンションに隣接して建つ「新川第2ビル」との共同建替えの方向性が決定した。