週刊ビル経営・今週の注目記事
毎週月曜日更新
<新潮流>サーチファーム・ジャパン ヘッドハントでエグゼクティブ層職能者を自社活用 ビジネスキーマンから中小企業の後継者まで紹介
2008.11.24 16:02
エグゼクティブ層職業紹介およびヘッドハンティング、人材サーチ事業を行うサーチファーム・ジャパン(東京都千代田区)は、人材流動化の勢いが増す市場の中で、企業重役などの有能な人材をヘッドハンティングし希望企業とマッチングさせるビジネスを展開している。
「海外では『エグゼクティブサーチ』と呼ばれ、積極的に求職していない潜在型市場の中で条件を満たす人材をサーチしていきます。いわゆるエグゼクティブ層ですと、一般的な求職活動と異なり、自分のプロフィールを公開して堂々と転職活動を行う訳にはいきません。そこで我々の存在が必要となってくるのです」(武元氏)
ヘッドハントの対象業界は、不動産、建設業をはじめ、メーカー、金融、IT、通信など多岐に渡り、いわく「全産業に関わっていこうと考えています」(武元氏)とのこと。不動産業界が必要とする人材は、不動産出身の人間ばかりではない。遊休地を持つ企業とのつながりを持つキーマンを引き抜き、不動産購入のパイプを築くという狙いから未経験者でもその企業にとっては必要な人材となることもあるのだ。その他にも、中小企業の事業承継にも深く関わるビジネスを展開する。後継者不在の中小企業に優秀な人材を紹介する、また後継者の中継ぎ役や教育係として経験者をキャスティングするなどの実績を持つ。
「大切なのは人間性そのもの。企業を統治していく人間力とオーナーの相性ですね。我々は企業カラーと価値観を読み取り、キャスティングしてくのです。結果として人材のミスマッチを解消し、経済の盛り上がりに繋がっていくでしょう」(武元氏)
いわゆるハローワークスタイルの、希望者を登録するバンク型は成功報酬制だが、調査会社を使い資料を揃え人材を発掘するサーチ型は前金、中間金、成功報酬の三段階の報酬制度となっている。