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IHI/三菱地所 豊洲に共同出資で大型オフィス開発

2008.12.08 12:09

 IHI(東京都江東区)と三菱地所(東京都千代田区)は、12月1日、「(仮称)豊洲3―1街区ビル計画」の新築工事に着手したと発表した。
 同プロジェクトは、IHIと三菱地所が出資するTMK(「豊洲3の1特定目的会社」)がオフィスビルを開発するというもの。晴海通りに面し、東京メトロ有楽町線「豊洲」駅より徒歩2分という交通利便性に恵まれた立地にある。また、今回の開発にあわせて、同物件と駅とは地下で連結する地下連絡通路も整備する予定だ。
 敷地面積は1万3700㎡、地上15階地下2階塔屋2階の規模で、延床面積は10万6537・60㎡。地上1階は店舗、2階から15階まで事務所として使用される。オフィスのフロア有効面積は、国内最大級の1500坪が確保されている。
 設計上も環境に配慮されている。敷地面積の約35%を緑化し、四季折々の緑を身近に感じる外構空間を形成する。
 また、外気を建物内に取り入れる「外気冷房機能」を装備すると共に、建物の中心部を1階から15階まで吹き抜け空間とし、自然光利用、自然換気を行うことで、一般仕様のオフィスビルと比較して約26%のCO2排出量削減を実現する。
 「(仮称)豊洲3―1街区ビル」を含む「豊洲3街区」は、今日発展を遂げる街、豊洲の中でも特に臨海部随一のビジネスセンターエリアであり、同物件の完成によって、豊洲地区は「職・住・遊・学」の機能を有する複合市街地として、更なる賑わいが創出されることが期待されている。




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