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MEDEC 赤外線による外壁診断技術の講習実施 打診以上に正確な調査が可能
2008.12.22 10:24
MEDEC(横浜市磯子区)は赤外線カメラを利用した外壁の診断サービスを提供している。
外壁のはく離や漏水などを正確にチェックする場合、従来は建物の周囲に足場を組んで直接打診によって診断するのが一般的であった。そのため、補修前の診断のみでもかなりの費用負担がかかるという問題が生じていたのである。
「従来、赤外線カメラなどの非破壊検査による精度が低いと思われていたため、打診に重きが置かれていました。ですが、当社の画像解析ツールを使えば打診以上に正確に外壁の状態をチェックできるのです」(代表取締役小畠武志氏)
同社は独自に開発した3次元画像診断ソフトを使うことで、赤外線カメラで撮影した画像を解析。外壁の内側に隠されたひび割れや漏水箇所を発見する。同社はこれまで自ら調査を行っていたが、このたび新たに希望者に対して講習を行い、赤外線カメラによる撮影や画像解析のやり方を習得させることで独自に診断ができる人材の育成を開始する。
「画像解析をマスターすれば、自分で調査業務を請け負うことができます。そうすれば初期費用はすぐに回収できるでしょう」(小畠氏)