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<新社屋建設>名工建設 本社老朽化に伴い新社屋を建設し移転 環境配慮・災害対策・ショールーム機能を入れ込み設計
2009.02.09 15:24
名古屋市に本店を置く名工建設(名古屋市西区)は、JR「枇杷島」駅東に新社屋を建設すると発表した。
西区名駅一丁目にある現社屋は、昭和43年竣工の建物で、老朽化し耐震強度の確保が困難になったためである。新社屋は「環境配慮」「災害対策」「ショールーム機能」の三つのコンセプトのもと設計されているのが特徴で、最先端技術が多く導入されている。
敷地面積は2288・34㎡、地上6階建てで、延床面積は約4570㎡となる。
新社屋開発の取り組みとして、第一にLED照明などを使用した消費電力の削減や、太陽光発電による夜間外部照明の利用、節水対策の施されたトイレなど環境に配慮した設備を導入していること。照明は昼光利用抑制を採用し、外光の明るさをセンサーにより検知し、適正な照度となるよう自動調光を行う。加えて、オフィスの一部にタスク&アンビエントの手法を採用することで、照明電力量の40%削減を目指す。第二に、自家用発電機、受水層のほか通信設備を充実させ自社の災害対策拠点機能をはかること。第三に、自社の保有する技術を集約し、新社屋自体をショールームとして機能させることである。
このほかにも屋上緑化やウッドデッキスペースを設け、「人に優しいオフィス」の実現も考慮されている。この先進技術の集合体である新社屋は、3月5日に起工、今年11月末に竣工する予定である。なお、現社屋は平成22年から23年の間に取り壊しを予定しており、跡地利用については、現在、郵政公社、郵便局各社、名古屋鉄道と共同で再開発の検討を進めている。