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<名物ビル開発「東宝公楽」終了>東宝 名物映画館を建て替え、ホテルに一括賃貸 所有不動産の価値最大化 既存劇場等の再開発進む
2009.03.02 11:13
東宝は、所有不動産の再開発を積極的に推進しており、不動産価値利用の最大化を継続的に図ってきたが、2月24日、取締役会に所在する東宝公楽会館の再開発事業を行うことを決定した。
同施設計画は、京都市中京区三城通河原町に所在する。敷地面積1210㎡、地上9階地下1階の鉄筋コンクリート造で、延床面積は7054㎡になる予定。同敷地面積のうち、334㎡が東宝の持ち分で、876㎡が公楽会館の持ち分である。
平成21年3月31日に映画館「東宝公楽」の営業を終了し、閉館。翌4月に解体工事を行い、平成22年5月に新築工事を開始する。平成23年8月末の新築工事竣工を予定しており、平成22年秋にはホテルオープンとなるスケジュールだ。
テナントは、三菱地所グループのホテル統括会社、ロイヤルパークホテルズアンドリゾーツ。
全国6カ所でロイヤルパークホテルズを経営・運営しており、同社が同新築物件を一括賃貸する予定である。客室は2階以上の168室で、1回と地下1階には飲食・物販店を誘致する。
東宝の所要資金は約25億円(解体工事は除く)となる予定。東宝が公楽会館から借り受け、一体開発を行う。
同社は平成18年にも京都スカラ座など直営3館を閉鎖し、商業ビルやビジネスホテルに再開発している。