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帝国データバンク 2月の全国企業倒産集計を発表 製造・卸・不動産の増加目立つ
2009.03.16 17:31
帝国データバンクは2月の全国企業倒産集計を発表した。これによると、倒産件数は1131件(前月1156件、前年同月935件)で、前月比は2・2%の減少となったが、前年同月比21・0%の増加となり9カ月連続で前年同月比増加となった。
年度ベースでも平成20年4月~平成21年2月の合計は1万2018件と、昨年度合計の1万1333件を大きく上回っている。
この要因として、大手メーカーの減産の影響など、需要急減により製造、卸売業の倒産が大幅に増加したことをはじめ、連鎖倒産が63件(前年同月46件)発生し、多数のグループ会社を抱えた大型倒産が散発したこと、そして「緊急保障制度」の利用が広がるも、中小・零細企業を中心に資金繰り難が続いたことが背景にある。
業種別に見ると、7業種すべてで前年同月比増加となり、中でも製造業(182件、前年同月比+42・2%)、卸売業(197件、同+42・8%)、不動産業(42件、同+20・0%)の増加が目立つ結果となった。