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飯野海運 内幸町・飯野ビルが建て替えを発表 地上147mの高層ビルに更新 歴史を残し新ビル開発進める

2009.04.06 12:24

 飯野海運(東京都港区)は、東京都千代田区内幸町2丁目に所在していた旧飯野ビル敷地上にて、地上27階建てのオフィスビル「(仮称)新飯野ビル」を起工したと発表した。敷地面積は約8027㎡、地上27階地下5階塔屋2階(地上約147m)の規模となり、延床面積は約10万4000㎡となる予定。竣工は平成23年6月末を見込む。
 旧飯野ビルは敷地全体を十分に利用した建物であったが、今回新規に開発する(仮称)新飯野ビルは敷地の半分以上を公開空地にし、隣接する日比谷公園と緑の連続性を創造する。また、旧来からも接続されていた東京メトロ「霞が関」駅のほか、地下道を通じて都営地下鉄「内幸町」にも直結となる。
 開発計画の根底には、「古いものを残しつつ、新しいビルを構築する」という思想が見て取れる。旧ビルに設けられていた「イイノホール」は今回も設置されるのが、アート作品を並べ以前の姿を再現する試みや、旧ビルの列柱に使用されていた白い御影石を新ビルい部分的に再利用していくなど、歴史を残しつつ新ビル開発を進めていく。
 耐震性は「グレードS」を批准、環境にも配慮がなされており、各種の先駆的な設備が充実する予定だ。




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