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北九州市/沖創建設 北九州市の大型商業施設再生目指すも実現ならず コールセンター進出決まるも他テナントと折り合いつかず
2009.05.11 10:44
第三セクターで商業施設運営会社、黒崎ターミナルビルの経営破たんで閉鎖されていた、元複合商業施設「コムシティ」(北九州市八幡西区黒崎)の再生計画をめぐり、同貸床を所有する沖創建設(沖縄県那覇市)は、今年1月に公表した再生計画を白紙撤回することを明らかにした。
沖創建設が所有する権利床は全13階のうち、地下1階から地上6階までの商業フロア。平成13年に開業し、平成15年に黒崎ターミナルビルが経営破たんして以降これまで閉鎖されていた。平成19年9月に沖創建設が取得し平成20年4月開業を目指していたが実現せず、今年1月にあらためて北九州市が誘致した富士通コミュニケーションサービスのコールセンター進出を核とする再生計画を公表していた。しかしその他商業テナントとの賃貸条件が折り合わず交渉が難航。今年9月の全館開業を目指していたが不可能となり、沖創建設の維持管理費負担が巨額となるため、コールセンター開設に関する契約を解消。再生計画を白紙に戻したという。