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大林組/新日鉄エンジニアリング 鉄筋コンクリート柱の耐震補強工法3物件に採用

2009.09.07 11:44

 大林組(東京都港区)と新日鉄エンジニアリング(東京都品川区)は共同開発した鉄筋コンクリート柱の耐震補強工法「耐震SDJパネルを用いた3Q-Column工法」において、日本建築総合試験所の建築技術性能照明を取得し、聖心女子学院をはじめ3物件に採用した。
 今回、建築技術性能証明を取得した「3Q-Column」は、高耐食性めっき鋼板を使用した小型の鋼製パネル(製品名 耐震SDJパネル)を用い、同パネルのプレス加工した凹凸をはめ込み、周囲をボトル等で固定して組み立てるもので、耐久性に優れた工法。加えて現場での溶接や塗装が不要のため、工期短縮が可能であるとともに、軽量で人力施工が可能なため、作業性が大幅に改善されるほか、狭隘な場所での施工も可能となっている。
 これまでの鉄道駅部の高架橋などでの多くの耐震補強の実績を踏まえ、喫緊の課題である耐震性の向上が求められる建築物の所有者や設計者に対して、大林組と日鉄エンジニアリングは、無溶接、短工期で高品質な同工法による耐震補強を積極的に提案し、安心・安全な社会の実現に努めていくとしている。




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