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京阪電気鉄道 事業拡大のためオリックス不からビル取得 不動産不況を好機と捉え積極投資する構え
2009.09.28 15:33
京阪電気鉄道(大阪市中央区)は、中期経営計画「ATTACK 2011」(平成21年~平成23年度)に謳っている賃貸事業の拡大・強化の一環として、9月18日付でJR「秋葉原」駅から徒歩5分の好立地に位置する「インテージ秋葉原ビル」の土地建物の信託受益権を取得した。
同物件は、オリックス不動産(東京都港区)が、不動産事業の一環として土地取得から一定期間保有し、当初の計画通りに売却したもの。
なお、今回の売買よってオリックス不動産側に約70億円の賃貸不動産売却益が計上される見込み。
「インテージ秋葉原ビル」は、平成17年10月竣工、延床面積1万9707・86㎡のハイグレードなオフィスビル兼高級賃貸レジデンスである。JRのほか、つくばエクスプレスや東京メトロ日比谷線の各駅からも徒歩圏内という交通利便性の高い場所に位置することに加え、一定の規模を確保していることや、設備仕様が優良で、築年数も浅いことから、京阪電気鉄道は自社の不動産賃貸事業に貢献することができると期待し、売買契約を締結。
なお、京阪グループでは、この不動産不況を好機と捉え、今後も積極的に物件情報を取得し、投資を続けて不動産賃貸事業の事業規模ならびに事業エリアの拡大を進めていくとしている。