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山種美術館 開館記念展として速水御舟展開催 オフィスと美術館融合した新機軸の複合施設が新誕生

2009.10.05 11:10

 千代田区内から渋谷区広尾に移転した日本画専門美術館「山種美術館」が、10月1日に開館し、同日より開館特別展示会「速水御舟 日本画への挑戦」がはじまった。
 山種美術館は、山種証券(現:SMBCフレンド証券)、山種物産(現:アサヒトラスト)の創始者である山崎種二が蒐集した日本画を多数所有・管理しており、特にその多くの作品が秘蔵され「幻の画家」と呼ばれている速水御舟の作品を120点所蔵している。
 また、「山種美術館」はオフィスと美術館が併設されている複合施設に構えられているのも特徴だ。「ワイマッツ広尾ビル」は地上6階地下1階の規模で、地下1階に常設展示室、企画展示室、ミュージアムショップを設け、地上1階部分はロビー、ミュージアムカフェ「Cafe椿」、受付井を併設する。
 企画展示室は天井高3・8m、総長40・5mの壁面展示ケースで屏風作品もゆったりと展示され、総長92・5mの展示壁面には大型作品も自由に陳列が可能となった。
 解放感溢れるロビーから、地下1階の展示室へと至る階段脇の壁面(ロビー入口正面)には、加山又造の陶板壁画「千羽鶴」が常設され、幅広い所蔵品で定評のある美術館の新しい顔となる。




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