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アトリウム 恵比寿にオフィスと店舗の複合「エコ」ビル
2009.11.02 17:43
アトリウム(東京都千代田区)が渋谷区恵比寿にて建設を推進してきた「恵比寿グリーングラス」が10月30日に竣工した。
同ビルは延床面積4179・60㎡、敷地面積688・04㎡、地上9階地下1階建てのオフィスと店舗の複合ビルで、東京メトロ日比谷線「恵比寿」駅から徒歩2分に位置する。 オフィスエリアであると同時に、飲食店や雑貨屋なども店舗を連ねる恵比寿に立地するという特性上、多様なワー
クスタイルを持った企業の入居を想定し、自由度の高い空間を提供する。
発電量やCO2排出量が表示されるサインボード「カーボンカウンター」の設置や、共用部の電力の10%を賄う太陽光発電パネルの導入など、CSRの観点からも積極的に環境技術を採用している。
同ビルの開発に携わった黒田氏は「このビルの竣工には、設計管理会社との協力が不可欠でした。何度もミーティングを重ね、チーム一丸となってビルの機能性と環境対策とのバランスを検討しました」と語った。
設計管理を担当したプランツアソシエイツのプロジェクトチーフ斎藤要氏は、同ビルにおいては『心地よさ』を追及したという。
「毎日長い時間を過ごす場所だからこそ、設備面の充実だけでなく『心地のよい空間』というのが大切だと考えます。オフィスの入居を想定している3階以上には各階にバルコニーを設置したり、随所に風が通り抜けやすいような仕組みを取り入れました」(斎藤氏)