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森ビル 政治経済の中枢・永田町にオフィスビル竣工
2010.02.01 17:15
自社開発のグリッド型天井システムを採用 屋上はルーフガーデンを設け日枝神社の緑に呼応
森ビル(東京都港区)が千代田区永田町にて計画を進めてきたオフィスビル「永田町山王森ビル」が竣工し、22日に竣工式が執り行われた。
同ビルは経済の中心である赤坂・永田町エリアに位置し、東側には国会議事堂や首相官邸、各官公庁など霞が関の政治の中枢エリア、西側には日枝神社が隣接している。周辺には地下鉄6路線が集結しており、東京メトロ銀座線・南北線「溜池山王」駅、丸の内線・千代田線「国会議事堂前」駅から徒歩2分と、利便性が高いエリアである。
物件は地上8階建て、敷地面積950㎡、延床面積5183㎡で、基準階貸室面積は687㎡となっている。天井高3mと開放感のあるオフィス空間からは隣接する日枝神社の緑豊かな環境が広がり、同社が開発したグリッド型天井システム「フォレストシーリングシステム」を採用。制振システムの導入や3段階のセキュリティシステムなど、本社機能にも相応しいビルグレードとなっている。また、屋上には乗用エレベーターで直接アクセスできるルーフガーデンを設け、オフィスワーカーのためにリフレッシュ空間を確保。日枝神社と呼応した緑を配することで、都心のヒートアイランド対策にも貢献する。
さらに、オフィスフロアではエコマーク認定カーペットを標準採用。この他にも、屋上デッキには再生木材を使用。植栽の配置により階下の断熱性能が高まり、空調負荷低減に役立つという。