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NEDO エレベータシャフト内のアスベスト除去作業が高効率に アスベスト除去ロボットによる安全な無人作業が可能に

2010.02.22 11:12

 独立行政法人新エネルギー産業技術総合開発機構(NEDO)(神奈川県川崎市)は、大成建設と共同で、エレベータシャフト内アスベスト除去ロボットを開発した。
 エレベータシャフト内のアスベスト除去作業は密閉空間での作業となるため、作業環境が極めて劣悪となり、また人的作業では膨大な時間を要していたが、今回開発した同ロボットには、あらかじめエレベータシャフト内の除去部位を覚え込ませることができ、完全に無人で作業を行うことが可能となる。健康被害をもたらす吹付けアスベストの除去および回収を、安全かつ効率的に行えるようになる。終日運転することも可能であり工期の短縮に繋がることも期待されている。
 同機構は、ビルなどの解体現場におけるアスベスト除去作業をロボット化することによって、安全で高効率に行える技術開発「アスベスト含有建材等安全回収・処理等技術開発プロジェクト」を平成19年より推進していた。試験体による除去実験の模様が、今月25日の14時~15時、埼玉県行田市の「成和リニューアルワークス本社機械センター」にて報道機関向けに公開される予定である。




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