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丸紅 ビル内に土耕方式による植物栽培可能なシステムを開発

2010.03.15 11:00

 丸紅(東京都千代田区)は、肥料や水分の保持力に優れた軽量の有機人工土壌「ヴェルデナイト」を土耕式植物工場システムの販売を開始。同社大阪支社(大阪市中央区)内にハーブや根菜を量産するショールームを開設した。
 この植物栽培システムは、空きビルや倉庫といった空間に人工照明付きの多段式栽培棚を設置。「ヴェルデナイト」と土壌菌を活用することで、季節を問わず無農薬・有機肥料のみで野菜を促進栽培できるシステムである。「ヴェルデナイト」はヴェルデ(神奈川県厚木市)が開発したピートモス(コケの一種)に粘土物質をコーティングした特殊な土壌である。従来の水耕方式では葉野菜類に限定されていたが、今回開発したシステムは土耕方式であるため、多品目の作物栽培の可能が特長である。
 同社は消費地に近接する空きビルや倉庫などの遊休施設を保有企業、オーナーに対しての販売活動、食品加工会社や外食産業に対しては年間を通じた定品質・定価格の野菜供給拠点としての販売活動を行うという。




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