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東京都 都市再生を目的とするプロジェクトの実施が決定 竹芝地区の都有地を有効活用
2010.04.05 11:48
東京都は、これまで南青山一丁目や東村山本町等の都有地を活用し、都市再生を目的とするプロジェクトを推進しているが、これを発展する形で、更新時期を迎えると都有施設が集積する地区において、これら一団の都有地で民間のノウハウを活用する「都市再生ステップアップ・プロジェクト」の実施と、その第1弾として実施地区(竹芝地区)を決定したことを発表した。
実施地区となる竹芝地区(港区海岸一丁目)では、東京都公文書館など4都有施設(敷地面積計・約1・7ha)の移転・更新等を契機に、当該都有地を一体的に活用するとともに、地区全体(約28ha)における将来のまちづくりの方針を示すガイドラインを策定し、都市再生を進めていく。
まちづくりの誘導目標として「豊かな緑、海、文化を実感できる、活気ある業務・商業施設拠点の形成」をコンセプトに、次に例示する誘導目標に沿って、文化財庭園やふ頭、劇場等の地域資源を生かしつつ、交通利便性に適した業務・商業機能等を誘導し、にぎわいや回遊性の向上を図ることにより、東京の魅力を享受できるまちづくりを進めることを考慮するとしている。
事業の進め方として、今後、有識者のヒアリングなどを行いながら、誘導目標について具体化するほか、地区全体のまちづくりの方向性を検討した上で、都有地の活用条件等を記載した事業実施方針及び適切に周辺開発を誘導するためのガイドラインを策定・公表する。