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東京急行電鉄/ほか 東急文化会館跡地の再開発施設名が決定 施設内の劇場は「東急シアターオーブ」に 新しいしびゃの情報発信拠点を目指す

2010.04.19 16:11

 東京急行電鉄(東京都渋谷区)および東急文化会館跡地の隣接街区の権利者で組織する「渋谷新文化街区プロジェクト推進協議会」では、現在推進している共同開発事業「渋谷新文化街区プロジェクト」の施設名称を、渋谷から未来を照らし、世の中を変えるという意志を込め「渋谷ヒカリエ」と決定した。併せて、同施設の中核となる東京急行電鉄所有のミュージカル施設の名称を「東急シアターオーブ」と決定した。竣工は平成24年春を予定している。
 「渋谷ヒカリエ」は高さ約182・5mの、ガラスを中心とする透明感のあるファサードの超高層複合ビルで、敷地面積約9640㎡、延床面積は約14万4000㎡。建物規模は地上34階地下4階となっている。同施設は日本有数のターミナルである「渋谷」駅東口に位置している。かつての東急文化会館を引き継ぎ、中層部の文化施設には約2000席のミュージカル劇場、情報発信性の高い様々なイベントに適した1000㎡および300㎡のエキシビジョンホール、アーティストの表現の場「クリエイティブ・ラボ」を設置している。また、ビルの顔となる商業施設には東急百貨店が出店。高層部にはオフィスを配し、次代を担うような企業を集積させ、建物全体で新たな価値を創造して街の情報発信拠点となることを目指す。
 同施設は東急東横線・東京メトロ副都心線「渋谷」駅に地下3階で直結。利便性を高めると共に回遊性や賑わいの創出で街全体の活性化を意識し、同駅の自然換気機能を内包し敷地面積の約30%を緑化するなど、先進の環境性能を備えている。




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