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西武ホールディングス 「グランドプリンスホテル赤坂」が営業終了へ 今後は開発を含めた土地有効活用策を検討
2010.05.03 11:45
西武ホールディングス(東京都豊島区)は4月28日、同社の連結子会社である西武プロパティーズ(東京都豊島区)が保有し、プリンスホテル(東京都豊島区)が運営する、千代田区紀尾井町の「グランドプリンスホテル赤坂」の営業を、平成23年3月31日をもって終了すると発表した。
「グランドプリンスホテル赤坂」は、昭和30年開業で地上2階地下1階の旧館、昭和35年開業で地上6階地下1階の別館、昭和58年開業で地上40階地下2階、建築家・丹下健三氏の設計による新館、7つの宴会場からなる「宴会場五色」で施設が構成されている。政財界要人の会合や芸能人の結婚式などで利用される機会が多く、「赤プリ」の略称で親しまれていた。なお、同施設全体の土地面積は3万1775・69㎡、延床面積は9万3830・48㎡となっている。
同社では今回の営業終了の理由について、施設の老朽化により今後競争力の低下が予想されるが、この維持・強化のためには大規模な改修が必要であり、また、当該地区においては土地等の保有資産の最大有効活用を図るべく、不動産開発を含めさまざまな検討を行っていく方針であるためとしている。また、同社は平成22年3月期の純利益について、今回の施設営業終了決定に伴う減損損失等の特別損失を計上した結果、前回予想を上回る見込みとなったため、業績予想の上方修正を同日発表している。