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鹿島建設 ICタグ用いたPCa部材の品質管理を実施 施工中・竣工後も製作履歴が閲覧可能
2010.05.31 11:08
鹿島建設(東京都港区)は、ICタグを用いたプレキャストコンクリート(PCa)部材の品質管理の取り組みを開始した。これは、PCa部材の製作の過程において、PCa部材にICタグを埋め込み、部材管理に必要な情報を入力し、それらを施工中および完成後もPDA(携帯情報端末)で認識できるようにするものである。
工程はまずPCa部材へICタグを埋め込み、情報の入力する。読み取りは作業員が携帯できるPDAを使用。施工中・竣工後も制作履歴の閲覧が可能になるのだ。
これまでPDAを用いた現場内での部材管理は行われてきたが、ICタグを埋め込んで部材を管理するのは初めてのケースとなる。今回試行するのは約200ピースの部材。同社によると将来的にはこの管理方法を用いることでトレーサビリティの向上を図り、発注者・ユーザーからの将来的な品質情報の保管と活用を容易にしていく予定である。