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NTTファシリティーズ 二つの世界初の技術を実現 超高層ビルや免震ビルの振動試験も可能に
2010.06.07 17:14
NTTファシリティーズ(東京都港区)は、二つの世界発の技術を実現させた3次元新道試験システム「DUAL FORCE」を、NTT武蔵野研究開発センター内に構築し、6月より運用を開始している。同社では、このシステムを用いた耐震性能の検討・評価により、NTTグループおよびデータセンターを有す企業のICT装置や各種整備の信頼性向上に努めるとしている。
今回、運用を開始されたシステムにおける世界発の技術とは、1・最大振動変位±110cmで、30~50階建超高層ビルの大きな揺れを再現できる、2・巨大地震による長周期の揺れから、環境・輸送振動といった短周期の揺れまでを再現できる、以上の2点である。
同社のこれまでの振動試験では主に中低層ビルの床上における地震時の揺れを対象とした振動試験法と耐震評価技術によるものであり、阪神・淡路大震災時にも情報通信機器の被害を最小限に留めるなど効果を発揮してきた。新システムの運用により、超高層ビルや免震ビルなどの振動試験も可能とし、安全性・信頼性の向上が可能となる。