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平井不動産 空きビル活用し起業支援施設を開業
2010.08.02 15:02
平井不動産(奈良県奈良市)は、奈良市三条町の日本電信電話(東京都千代田区)所有の空きビルを改装し、起業家育成施設「なら青丹彩(あおにさい)ー奈良元気なチャレンジ複合ショップ」として、11月初旬に開業する。
同ビルは規模が地上3階地下1階。延床面積は約820㎡である。地下階と路面店には主要テナントとなる日本酒バーとカフェの誘致を計画しており、2階では起業家の入居スペースとして9~14㎡の10区画を用意。3階は入居者向けのイベントスペースが設けられる。外観は町家風の格子を巡らし、各フロアに英語・中国語対応の看板が設置される。
今回の改装は空洞化が進む商店街の活性化と雇用の確保を狙いとしており、空きビルの活用を検討していた日本電信電話に創業支援のノウハウを持つ同社が創業支援施設での利用を提案。6月下旬に賃貸契約が締結されている。
今後は県内で創業や事業拡大を目指す小規模店を公募。9月末に入居者が決定する予定である。