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曽我製粉　「前橋」駅前のビルで後継テナントの入居が白紙に

2010.10.11 17:28

　　総合小売店舗「イトーヨーカドー」前橋店が撤退したＪＲ「前橋」駅前のビルを所有する曽我製粉（群馬県前橋市）は５日、既に決定していた後継テナントの入居を白紙に戻す考えを明らかにした。同社によれば、賃料収入が当初の見込みより少なく、採算が合わないことを理由に挙げているが、入居を予定していた後継テナントからは同社に対して損害賠償を求める動きも出ている。
　同ビルには百貨店「スズラン」とスーパー「フレッセイ」が入居を予定。１１月にリニューアルオープンが予定されていた。同社はテナント契約を結ぶ前に入居予定の約２５店舗と賃料などの最終交渉を行っていたが、賃料総額がビルの運営費を下回ることが判明したとしている。
　計画の白紙撤回は中心市街地の空洞化対策を進めている前橋市にも影響を与えており、同市は一定規模以上のビルに後継テナントとして入居する場合、施設改修補助として総額１億円計上していた。