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三菱地所 「(仮称)名駅三丁目計画」の完成イメージ提出 建替え事業の影響報告 国際都市の景観形成目指す

2010.11.22 15:33

 三菱地所(東京都千代田区)では、名古屋市中村区名駅3丁目に所有する「大名古屋ビル」および「ロイヤルパークイン名古屋」の敷地において一体的な建替え計画を進めているが、17日に「名古屋市環境影響評価条例」に基づく「環境影響評価準備書」を名古屋市宛に提出し、併せてその中で新ビルの完成イメージを提示した。環境影響評価とは、名古屋市環境影響評価条例に則って、延床面積5万㎡かつ高さ100mの大規模建築物の建設を行う事業者が、あらかじめその事業が環境にどのような影響を及ぼすかについて調査、予測、評価を行い、その結果を公表して、住民や行政の意見を取り入れながら、環境の保全の観点からより適正な配慮を行うことにより、環境と開発との調和を図る制度である。
 建替え計画「(仮称)名駅三丁目計画」の敷地面積は約9150㎡、延床面積は約15万㎡。計画建物の規模は地上34階地下4階で、高さは約190mとなっている。建物の用途は事務所・店舗・駐車場で、着工予定は平成24年度、竣工予定は平成27年度となっている。
 計画建物の完成イメージ図は環境影響評価手続きを進める前提として作成されたものであり、同社は今後、「名古屋市景観条例」に基づき、関係機関と協議を行い、周辺地区における都市景観との調和に努めるとともに、国際都市名古屋の玄関口にふさわしい魅力ある都市景観の形成を目指すとしている。




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