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習志野市JR津田沼駅南口土地区画整理組合 まちの名前(愛称)を「奏の杜」に決定 住宅・商業施設・公園等の建設も開始予定
2010.12.13 17:37
千葉県習志野市で起訴整備工事が進行中の「習志野都市計画事業 JR 津田沼駅南口特定土地区画整理事業」では、まちの名前(愛称)を「奏の森(かなでのもり)」とすることが決定した。
JR津田沼駅南口地区においての、商業、サービス、住宅等の複合的な土地利用と、うるおいある都市環境と良好な都市基盤を有する市街地の形成を図るために計画された同事業は、平成23年1月には基礎整備工事の完了する低層戸建住街区及び中高層住宅街区にて、戸建・マンションといった住宅建設が本格化。その後、商業施設や公園などの建設も順次開始される予定となっている。
「奏の杜」は東京都心から東へ約24km、JR総武線「津田沼」駅の南口から約300m~1kmにわたって広がる約35haのエリアで、計画地の大半が元は農地であった。本事業では、地区の中心に位置する街区を「共同で土地活用を行う街区」と位置付けており、大街区化を図り、参画を希望する地権者の土地を集約することで魅力ある街の核と豊かなオープンスペースを創出。地権者の長期・安定的な土地活用に資することを目指すというもの。
事業の施工者は習志野市JR津田沼駅南口土地区画整理組合で、フジタ(東京都渋谷区)が業務代行を行い、施工期間は平成19年度から平成26年度を予定している。
全地権者を対象とするアンケート結果を踏まえて決定された「奏の杜」という名前は、この地域が元々音楽に造詣の深い土地であったことに由来し、多様な世代、価値観・個性が重なりあって調和する様子を表現する『奏』と、人の手で育まれる文化としての杜を意味する『杜』を組み合わせたもの。柔らかく広がるコミュニケーションを通じて、新たな価値が生まれるイメージや、まちの文化・歴史をともに作っていくという思いが込められているのだという。