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森ビル アークヒルズ フロントタワー竣工

2011.02.14 11:07

オフィス・商業・住宅・駐車場等からなる複合用途ビル 制震装置を3フロアに集約したビルは日本初
 森ビル(東京都港区)は、東京都港区赤坂にて推進してきた「アークヒルズ フロントタワー」が竣工し、2月3日に竣工式を執り行ったことを発表した。
 同ビルは、地上22階、延床面積約2万4900㎡、2・3~21階がオフィス、6~12階が住宅、1階が店舗、3~5階が駐車場からなる複合用途ビルとなっている。その特徴は、周囲から目を惹く存在感を持つ、構造体の機能美を生かした天井高約9mのエントランスピロティ。一方、エントランスロビーは、六本木通りの喧噪とは対照的に落ち着いた空間となっている。
 そして、オフィスは総貸室面積約9539㎡(約2886坪)、基準階貸室面積約1008㎡(約305坪)の整形・無柱空間で、レイアウトの自由度が高く、現代の多様なニーズに応えるための最先端のオフィススペックを装備している。また、四方に設けられたワイドビューの窓により、羨望とともに開放感のある執務空間を提供している。
 さらに、オフィスワーカーはルーフガーデンの利用が可能で、都心では希少な空に開かれた空間は、絶好なリフレッシュスペースであるとともに、ワーカーの知的生産性を高めるためのスペースとなる。
 加えて、同ビルには制震装置を3フロアに集約した日本初の高層ビルであり、3~5階部分に駐車場を配置したフロア構成の特徴を利用し、従来は基準階にバランスよく配置していた制震ダンパーを駐車場階に集約している。これにより従来に比べ制震ダンパーの量が3分の1となった。




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