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戸田建設 環境配慮型テナントビル竣工
2011.04.11 14:57
戸田建設(東京都中央区)は、自社事業として推進していた環境最先端テナントビルである「TODA BUILDING 青山」が竣工したことを発表した。
同ビルは、戸田建設が企画・設計・施工・建物管理運営まで一貫して行うテナントビル。同ビルのような中規模のオフィスビルは東京都内に数多く存在するにも関わらず、投資効果の観点から環境技術が展開されているのが実情である。ではこうした現状を踏まえ、収益性を確保しつつ、最大限に環境性を高めることを同ビルにおいて実践。
この取り組みが評価されて「平成25年度住宅・建築物CO2省エネ先導事業)として補助金を交付されている。このビルを同社におけるパイロットプロジェクトとして位置づけ、保有する環境技術を精進するとともに、同様の中規模建築物に対する営業活動も積極的に展開するとしている。
採用された環境技術の中には、最先端の技術も導入された。まずダブルスキンカーテンウォール部には、透過型太陽光発電パネルを設置。また、システム天井を利用した輻射天井空調システムも採用していることに加え、空調の熱源には地中熱が活用されている。
こうした環境配慮の取り組みの結果、一般的な事務所ビルの消費エネルギー量と比較して、最大40%の消費エネルギー削減が可能となった。